時計台記念病院


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部門紹介
 

脊髄刺激療法(SCS)とは

 脊髄刺激療法(Spinal Cord Stimulation:SCS)とは、脊髄に微弱な電気を流すことで痛みを和らげる治療法です。

 薬では十分な効果が得られず、日常生活にも支障をきたす痛みに対して行われます。

 SCSは神経の障害による痛みや、虚血による痛みに特に効果があるとされています。

 痛みを和らげるほかに、末梢血管の拡張作用による循環の改善も期待されます

 生活スタイルに合わせて複数の設定を組むことができ、また、痛みの変化に伴いご自身で刺激を調整することも可能です。

SCSの効果

 一般的に、痛みが半分程度になれば効果があるとされています。

 夜間眠ることができる、姿勢が良くなる、食欲がわく、外出が煩わしくなくなるなど、生活の質の向上を目指します。

 痛みが和らぐことで、これまで服用していた鎮痛薬の量が減り、副作用の軽減を図ります。

効果が期待できる疾患

  • 末梢血管障害による痛み
  • 背骨から来る腰や下肢の痛み(脊柱管狭窄症や、背骨の手術後の痛みなど)
  • 帯状疱疹後の神経痛
  • 複合性局所疼痛症候群(CRPS)
  • 脳卒中後の痛み
 

使用する機器について

1)リード(刺激電極)

脊髄に電気を流すための電極です。カテーテル治療で痛みを生じる場所にリードを置くことで痛みの軽減を図ります。

2)刺激装置

リードに電気を送る器械で、電池が内蔵されています。充電式と非充電式の2種類があります。
非充電式 電池が消耗した際には、交換が必要になることもあります。
充電式

定期的な充電が必要ですが、入れ替えの必要はありません。
MRI検査に対応している装置もあります。


3)患者用プログラマ

埋め込んだ刺激装置に対して、体外から調節を行うためのリモコンです。痛みに合わせ、日々の生活でご自身で調節するもできます。
 

SCSの流れ

外来受診 お悩みの痛みがSCSで和らげることができるか診察します。
手術内容やリスクについて説明します。
 
トライアル
(試験刺激)
うつ伏せの状態で、腰の位置から局所麻酔下でリードを挿入します。その後、病棟で試験刺激を行い、効果の確認をします。
 
植え込み トライアルで効果が認められた際に、刺激電極をお尻周囲またはお腹に植え込みます。
病状によってはトライアルを行わず、一度に植え込みを行う場合もあります。

入院期間はトライアルや最初から本植え込みの場合は、1週間程度です。
トライアルから本植え込みに移行した場合は2週間程度かかりますが、個人差があります。
 
術後 入院中は効果的に痛みが和らぐように、刺激の調整を行います。また、患者用プログラマの操作法などについて習得します。

退院後は、器械の設定状況や痛みの改善度合いを診るために、定期的な外来受診が必要となります。

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