社会医療法人 社団 カレス サッポロ 時計台記念病院・時計台記念クリニック
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■ 看護部長通信


看護部長通信
第2号 「愛ある行為」 平成28年12月27日
一年がたつのは、ほんとうにあっという間ですね。今年は激動の年でした。私個人としては、初孫の誕生と実父の死去がほぼ同時期にありました。それは、命の誕生と死去を経験する中で、寄り添い支えてくれる看護師の存在の大きさと、愛ある行為が身のまわりに実在しているのを、身をもって知ることができた場面でもありました。
 私の父は当院の循環器に入退院を繰り返していました。同居している孫達や犬と遊ぶのが大好きで、入院した時は「いつ帰れるかな、早く帰りたいねえ」と看護師にもよく話していました。5月に体調をくずして入院し、1ヶ月程で退院しましたが、すぐに再入院しました。食べることができなくなり、介助が必要な状態となっていきました。私が「早く帰ろうね」と言ってもあまり返事もしなくなり、笑顔も消え、少しでも元気を取り戻してもらいたいと孫と犬の写真を床頭台に置きました。次の日、病室に行くと、頭を上げないと見えない位置にあった写真が、父の目線に合うように床頭台の横に貼ってありました。
「見えやすくなってよかったね。頑張ろうね。」と言うと嬉しそうに笑って頷いてくれました。徐々に元気がなくなっていく父の顔を見て、不安と、暗い霧の中にいるような気持ちでいた私ですが、父の笑顔を見ることができた事で心が軽くなりました。また、こんな事もありました。それは、吸い飲みのお水(この時にはトロミをつけていました)交換をお願いした時に持ってきてくれたお水は、氷入りの冷たいお水で、父は飲んだ瞬間に、「ああ、美味しい。」と嬉しそうに満足気に呟きました。それは父が最後に飲んだお水となり、今でも父の嬉しそうな顔と、丁寧に、冷たいトロミ付きのお水を作って渡してくれた看護師の笑顔が心に残っています。あらためて入院中の様々な場面を思い出すと、看護師が(忙しい時間の中)行ってくれたひとつひとつの行為と、明るい笑顔に支えられ、苦しい日々も超えることができたことがわかり、一瞬の時間の関りでも患者や家族の持てる力を引き出すことができる、看護師の存在の大きさを患者の家族の立場から感じることができました。後日、病棟の管理者から、数名の看護師が、自然に集まってデスカンファランスを行い、父の入院中の出来事や思い出話をしながら、もう一度家に帰してあげたかった…と話していたことを教えてくれました。その病棟の管理者が、「本当にみんな、素晴らしいです」と、自部署の看護師をリスペクトする姿を見ながら、看護の素晴らしさを感じつつ、神谷美恵子教授の「生きがいについて」の一文「愛を語る、どんな美しいことばよりも、現実に辛抱づよい、思いやりにみちた愛の姿を発見するとき、私たちは驚きとともに愛の存在の可能性を確認するのである。」を思い出していました。

※引用・参考文献
  神谷美恵子:生きがいについて





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