妊娠に向けての検査 |
FSH: 卵胞刺激ホルモン |
脳下垂体から分泌されるホルモンです。 卵巣での卵胞の成長を促します。 |
LH: |
脳下垂体から分泌されるホルモンです。卵胞が成熟されると分泌され排卵を促します。 卵胞の発育段階でもLHを必要とします。 |
E2: 卵胞ホルモン (エストラジオール) |
卵胞から分泌されるホルモンです。 卵胞の顆粒膜細胞から分泌され、子宮内膜を厚くして着床環境を整えます。排卵前には頸管粘液の分泌を促します。 |
PRL: 乳汁分泌ホルモン (プロラクチン) |
分娩後の授乳期間に分泌が亢進され、乳汁分泌を促します。 |
P4: 黄体ホルモン (プロゲステロン) |
排卵後の卵胞から分泌されます。子宮内膜に胚が着床できる状態にするホルモンです。 |
子宮内病変(炎症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど)の有無を見る検査です。
子宮の中に細い内視鏡を挿入して子宮の中を観察します。
子宮の中に病変があると、卵が子宮内膜に着床しないことがあります。
内膜の状況によっては病理組織検査を行うことがあります。
病理組織検査(CD138免疫検査)によって子宮内膜炎があるかがわかります。
*子宮内フローラ
子宮の中の菌のバランスを検査します。
子宮の中にはラクトバチルス属の菌が多く生息しています。
何らかの理由によってラクトバチルス属の菌が減ると子宮内の共生バランスがくずれ着床しにくくなる可能性が考えられます。
次世代シーケンサーを用いて子宮の中の菌叢を調べます。
*シネMRI
子宮内膜の動きを見る検査です。
卵が着床する時期の内膜の動きをMRIにて検査します。
内膜の動きが上から下に動いていると着床しにくくなると考えられます。
*着床ウィンドウに対するERA(Endometrial Receptivity Analysis)
胚の子宮内膜への着床能を評価する診断技術です。
患者様一人ひとりに合った着床ウィンドウ(WOI)の時期を特定し、適した胚移植が行えます。
*NK活性,Th1/Th2高値の場合、イントラリポス治療(点滴注射:脂肪製剤)
不育症の原因の一つとして、NK活性の異常活性化により流産することがわかってきました。
NK活性,Th1/Th2高値症例に対して従来は高価な治療が行われてきましたが、当院では、より容易で負担の少ないイントラリポスの点滴によるNK活性の正常化を目指すことが可能です。