社会医療法人 社団 カレス サッポロ 時計台記念病院・時計台記念クリニック
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消化器内科の紹介


 最近20年間で胃腸の病気は大きく変貌してきました。30年前には最も多かった胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者さんは激減し、この30年間で患者さんは5分の1となりました。代わって増加してきた病気は、

 1)胃食道逆流症(GERD)     2)機能性ディスペプシア(FD)
 3)潰瘍性大腸炎・クローン病    4)過敏性腸症候群(IBS)     です。

 これらの診断と治療法の進歩は著しく、治療法も大きく様変わりしました。肝臓の病気も大きく変貌しました。最も多数の患者さんが罹患していたC型肝炎は、その原因であるC型肝炎ウイルスが、ほぼ、100%駆除できるようになりました。代わりに増加している肝疾患は脂肪肝、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪性肝障害(NASH)です。
 他方、日本人の約半数ががんでお亡くなりになります。特に、大腸がん、胃がん、肝がん、膵がんなど消化器がんが多数を占めます。胃腸のがんは早期であれば内視鏡治療、進行した場合には化学療法が行われますが、この進歩も著しく、昔と全く異なった新しい治療が行われております。

● こんな症状の患者さまを診ます


1.胃食道逆流症(GERD)

 この病気は激増しております。主な理由は食生活の欧米化とピロリ菌感染の低下です。病気の主な症状は「胸焼け」ですが、患者さんの80%は、「胃カメラでは異常がない」ので胃カメラでは診断できません。この病気は胃酸の逆流があるため、胃酸分泌抑制薬を上手に使いますと多くの患者さんの症状は改善しますが、40%の患者さんは胃酸分泌抑制薬のみでは完全には症状がとれず、その他の原因も良く考慮した治療が必要です。

2.胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんは激減しました。この理由は潰瘍の原因が良くわかり、原因治療(根本治療)ができるようになったからです。潰瘍の原因は、
1)ピロリ菌感染、2)鎮痛薬や抗血栓治療薬の服用
 の2つです。ピロリ菌除菌により潰瘍は激減しましたが、高齢化に伴って、2つめの原因の鎮痛薬や抗血栓治療薬の服用者が増加しております。鎮痛薬や抗血栓治療薬の服用時の潰瘍予防治療も十分に確立しており、予防が可能です。



3.機能性ディスペプシア(FD)

 あまり聞き慣れない病名ですが、この病気は昔からありました。昔は慢性胃炎、胃下垂、胃アトニーなどと呼ばれておりましたが、最近、世界的に機能性ディスペプシアの考え方と治療法が確立しました。この病気も「胃カメラでは全く異常がない」病気です。機能性ディスペプシア(FD)は、胃や十二指腸の知覚異常、運動異常、心理的要因など多要因が関係しますが、まだ主たる原因は不明です。診断法と治療法は、ある程度、確立しておりますので、適切な治療により症状は改善できます。

4.潰瘍性大腸炎、クローン病


 潰瘍性大腸炎、クローン病の患者さんは、この30年間で10倍に増加しました。他方、治療法の進歩も著しく、従来型の患者さんの「生活の質」を考慮しない栄養治療は過去のものです。この病気の治療法の根本は潰瘍性大腸炎(大腸)、クローン病(主に小腸、大腸)共に「消化管炎症の制御」であり、多くの新薬が次々と開発され、それらを上手に使用すると、通常の日常生活ができる病気となりました。




5.過敏性腸症候群(IBS)

 この病気も昔からありました。一般的には、下痢と便秘を繰り返す場合が多いのですが、一日に何回もトイレに行く患者さんもおります。この病気も「大腸カメラでは全く異常がない」病気です。機能性ディスペプシアと類似しており、合併する場合も稀ではありません。機能性ディスペプシア同様に、小腸や大腸の知覚異常、運動異常、腸内細菌、心理的要因などが関係しますが、この病気も原因は明らかではではありません。診断法と治療法は、ある程度、確立しておりますので、適切な治療により症状は改善できます。

6.胃がん、大腸がん、消化管間質腫瘍(GIST)

 日本人の胃がんの99%はピロリ菌感染が原因です。30歳くらいまでにピロリ菌を取り除くと胃がんはほとんど発症しません。この年齢以降に除菌治療を受けた方は、最大30%位の胃がん発症リスクが残ります。数年以内に除菌治療後の個々人の胃がん発症リスクを予測する検査法が登場すると予想されますが、現時点では、除菌治療後にも、間隔は様々ですが、定期的な胃カメラによる検診が必要になります。早期に発見される胃がんは内視鏡治療により、手術せずに治ります。他方、進歩が著しいのが進行した胃がんの化学療法です。多くの新しい抗がん剤、分子標的治療薬(がんを狙い撃ちする治療薬や免疫を利用する薬剤)が登場、進行した胃がんの治療成績も大きく向上しております。大腸がんも増加している消化器がんの一つです。予防のために昔は大腸ポリープをすべて切除しておりましたが、今はがんリスクの可能性の高いポリープのみを内視鏡的に切除します。大腸がんも早期に発見できると内視鏡治療により治ります。進行・転移のある大腸がんの化学療法の進歩は胃がんよりもさらに著しく、これまでは6ヶ月ほどの余命とされていた転移を伴う進行大腸がんは、今では3年以上の延命が期待できます。この進歩も多くの新しい抗がん剤、分子標的治療が使用できるようになったことが大きな要因です。消化管間質腫瘍(GIST)は全消化管に発症する稀な悪性腫瘍ですが、この病気は、今や「寿命まで共存する腫瘍」となりつつあり、悪性腫瘍に対する分子標的治療の高い臨床効果を明らかにした代表的な腫瘍です。

外来 担当医師表

 
消化器内科 午前
午後  




  • 016/8/1(月) 放送  胃の病気 最新治療「ピロリ菌の検査と除菌」

  • 2017/5/8(月) 放送  命を守る!胃がん徹底解説「胃がんへの分岐点」






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